Family Chair
2014
Hyogo




FAMILY CHAIR

街に山間部の素材を使うということで、山間部のように個々の木とそれらの集 合のようなまちかぐを考えました。街の市民というのは一つの家族ではないか と思っています。一人一人個性を持っていますが、時によっては一つになるこ ともあります。それは自然の木々と同じです。街に家具を置くということは、 様々な人が使うということになります。使用者各人の身体の大きさに違いがあ り、性別や、年齢によっても大きさが異なります。小さいイスとすることは、 子供でも簡単に移動することができるとともに、搬出入しやすいイスとなりま す。それは単なるイスではなく、パズルのような遊びのあるイスにしました。 分割して使える18脚のいすは、それら個人の差異に適応し、快適ないすを選 択させる。ふだんは1人1脚ですが、2脚繋げることでカップルのいすにもな る。何脚かをつなぐとファミリー用のいすにもなります。繋げなくても、ファ ミリーや大勢で使うこともできます。全てをつなげることで大きな木のベット にもなります。人は、けんかをすることもあれば、すぐ仲良くなったりします 。離れたりくっついたり。そんな人に通じるようなイスです。この家具を市民 が点々としたイスやテーブルのように使い、または遊びとしても使うことがで きるような楽しさを含んでいることから、様々な使い方を通じて、新しい出会 いの居場所となる。